去年もまったく同じことを言いましたが災害対策はしておいてください。
買い物袋から手を滑らせて落としてしまった卵ケースの中みたいになりたくなければ。

今日は禁書目録のSSです。
しかし、今週は忙しかった……来週はさらにエゲツナイけど。

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『とある影薄ヒロイン達の会合』




とある人通りのまばらな公園の中、
修道服を着た西洋人形の様な髪をした少女と、
巫女服を着た生き人形の様な姿をした少女が、
拳を振り上げて一組の男女の前に立ちはだかった。

「それでは、第一回ヒロイン復帰会議を始めたいと思います」

「いえー。ぱちぱち」

寂しい拍手の音が、閑散とした広場を、
さらに物悲しいほど静かにさせていく。

「……一体何をしているのでせう?」

「はいはーい、今日はとーまに用が無いから、
とっととわたしの晩御飯を作りに帰ってほしいんだよ。
あいさ、お願い」

「まかせて。この魔法のステッキでひとっ飛び」

「おい、姫神!?それは世間一般で言うところの金属バットでは……」

一応優しく諭そうとする少年に、
無表情のまま素振りをしつつ近づいていく少女に、
少年の傍にいた少女が立ちはだかる。

「ちょっと、こんなところで傷害事件を起こすつもり?」

まるで王女を護る騎士のようなその振る舞いに、
感極まって涙を流しそうになりながら、少年は叫ぶ。

「さ、さすが、お嬢様学校のお嬢様!よし、ビリビリ!
その勢いでこの暴徒どもを退散させてくれ」

「そうね、さっさとどっかに行きなさい。
こいつは今からあたしが感電死させるつもりだから」

「やっぱり、この暴徒どもと一緒にどっかに退散してくれ!
というか、俺が何をしたって言うんですかぁ!!」

違う意味の涙を流しそうに叫ぶ少年に、
頭から小規模な雷を零し、青筋を浮かべながら少女は、
大音量で苦情を申し立てた。

「あ、ん、た、が……出会いがしらに、あたしのツラ見て、
イヤッそうな顔してるからでしょうがぁぁぁぁ!!!」

「うぎゃぁ!?ちょ、み、御坂さん!?
その電流は確実に人体に悪影響があると思うのですが!?」

異能の力を打ち消す右手を楯に、
少女の雷撃の矛を防ぎながら少年。

「安心しなさい。人間相手には使わない……
というか、あんたにしか撃たないから」

「俺だって人間、うぉ、ちょ、ま、た、たんま!
お前の顔を見て嫌な顔をしたんじゃない!
ただ、学校に忘れ物をしたことに気づいただけだ!!」

「い、い、か、ら、喰、らっ、と、き、な、さ、い!」

「ひぃっ!?や、やめ、そ、それに、
おおおれが嫌な顔をしたから、って、なんで、そこまで、怒るんだよ!?
お前に、なんか、関係あんのか、よ、おぉ、ちょ、やめ!?」

その言葉に、少女は映像のように動きを停止させると、
顔全体を一瞬で紅潮させて、たどたどしく言葉を紡いでいく。

「そ、れ、え、べ、別にあんたにどう想われようが、
知っ、知ったこっちゃないわよ!ただ、えーと、ただ、そう、
人の顔見て嫌そうな顔をするようなダメ人間であるあんたに、
この優しい御坂さんが礼儀を叩きこんでやろうと思っただけよ!」

「俺、中学生に叩きこまれるほど礼儀がなって無かったのか……」

途方もない現実を前に途方にくれる少年と、
上気して蒸気を出している少女の傍で、
二人の少女がおもっしろくなさそーに口を開いた。

「はい、出ました」

「今のが『つんでれっこ』なんだね、あいさ」

「正確にはツンデレまな板娘。そう、これこそが、
ヒロインとして人の気を引くことが出来る要素の一つ!」

音が鳴りそうなほど鋭く指を前方に突き出すと、
巫女服の少女は現状を理解していない少年少女たちを見ながら、
傍に立つ修道服の少女とともに解説を初めていく。

「最近、あなたの中で私たちの関心が薄れているという懸念が、
ふつふつとわき起こっている」

「そうだよ、あいさなんて影が無るどころか、
透明人間になったんじゃないか、ってほどだもん!
記憶力の良いわたしじゃないと名前も覚えてもらえないかも!」

「!?」

味方からの思わぬ攻撃に驚く巫女服の少女。
その視線に気づかず修道服を身に纏った少女は、
自信有り気得意満面意気揚揚と話を続ける。

「それに最近はとーまがやけに短髪を気にかけてるみたいだし」

「え?あんた、わたしのこと……」

「ちょ、インデックスさん?何をおかしなことを……
俺は別に誰か一人を特別気にかけてる思いはないぞ。
みんな分け隔てなく平等にだな……」

「このフラグ乱立野郎」

「このフラグ乱立野郎」

「このフラグ乱立野郎」

「まさかの四面楚歌!?なぜ!?」

正確には三面フラグ乱立野郎歌状態の少年をおき、
三人の少女たちは暗く小さな声で議論を深めていく。

「次から次へと……まさか幻想殺しには、
吸血殺しのようにフラグを集める力があるのかしら」

「そういえば、最近は五和とも仲が良いんだよ、とーま。
まな板だけならわたしだって……わたしだって……」

「だれでも平等に?ってことはまさかあの子たちと……
え、まさかライバルは一万人オーバー?」

「え、えーと、何だか知らないが……俺はもう行くぞ?
ほら、晩御飯とかの支度があるからな。ほら、行くぜ。
じゃあな、またどこかで会おう。それじゃ……」






「今から第1回とーまを痛めつけて更生させてあげよう会を開催します」

「いえー」

「ぱちぱち」



罪の無いと思いこんでいる少年の悲鳴が広場一杯にこだましたのは、
それからわずか数秒後の話……





2009.01.17 Sat l ほのぼのSS l COM(2) l top ▲

コメント

文中でインデックスが「影が無る」というのは「影が無くなる」と言いたかったのか、「影がないのがアイデンティティと化して下手に出番があると特徴がなくなる」と言いたかったのかどちらでしょうか?
2009.11.01 Sun l 書き込んだ人. URL l 編集
どう見ても書き間違いです。本当に(ry
「影が無くなっているのが、むしろ必然になってしまって他のヒロインに近づくとその存在感にかき消されて最終的には読者からも忘れられてしまうというかもうすでに手遅れという感じ」と言いたかったんですね。
でも、インデックスも変わらな(ry
2009.11.01 Sun l 書き込めない人. URL l 編集

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